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犬と一緒に寝るという事について真面目に考えてみる

連日寒い日が続き人肌恋しい季節、温もりを求めて人と一緒に寝ようとする犬も多いと思います。

動物と一緒に寝ることが良いのかどうか、悩んだことある人って多いんじゃないでしょうか。一緒に寝るのは良くないなんて書かれているしつけ本もあったり。実際のところどうなのか?ちょっと真面目に考えてみます。

自分も仕事柄か、結構悩んだ時期はありました。ちなみに我が家は寝るときも犬はフリーで過ごしていますが、人が寝ているベッドに上がるのも上がらないのも犬の自由、ただベッドにいる時間よりもソファや犬用のベッドか扉の空いたクレートの中に入ったりして寝ている時間が多いですね。

一般的に人と同じ布団で犬を寝かせてはいけないとされる理由ですが、

①人畜共通感染症のリスク

②犬との関係に問題が出る。上下関係の考え方においては、一緒に寝ることで犬が上位になる。

大きく分けてこの2つでしょう。①に関しては、そもそも犬と一緒に生活している時点で既に感染症のリスクは少なからずあると思います。リスクはあっても一緒に暮らしたいという気持ちは止まらない。その分色々と知っておいた方が良い知識はたくさんあります。感染症として もそも犬一般的に挙がる病気はパスツネラ症。 一緒に寝るのであれば念頭に置いておいても良いでしょう。

今回の本題、②に関して。上下関係については、その考え方自体が現の科学では否定されているため、そういった視点でトレーニングを考えるかどうかにもよりますが、単に人と一緒の場所で寝たからといって、それだけで犬との関係が崩れるとは正直思っていません。

ただ、一緒に寝ることになった経緯は重要だと考えています。

例えば…パピーの頃にケージなどで寝かそうと思っていたけれど、夜鳴きがうるさくなってやむを得ず一緒に寝ることになった…、といった流れは犬の要求を飲んでしまった事になり、トレーニングの考えにおいては避けたい所です。

それに比べ、別にケージやクレートでも静かに寝れるけど、私が犬と一緒に寝たいから夜は一緒に寝ています!と言われれば全く文句はありません。

またあくまで人の居場所に犬がいるという立場を忘れさせないためにも、いつでもベッドから犬を降ろすことができるか、たまに確認しておくことも大切ですね。現在問題がなくても確認することは問題行動の予防に繋がります。

もともと自分の資源(食べ物、おもちゃ、場所)を守る気質の子は特に一緒に寝ることが攻撃性のキッカケになってしまうこともありますので、自分の子がどういう気質の子なのかのも知った上で寝かせ方を決めることも大切です。

後考えなければいけないのは犬のストレスについて。

留守番をさせる家庭、特に仕事などで長時間させなければいけない家庭の場合。日中は一人で留守番をしていて、夜は寝るときも飼い主とベッタリ。留守番が長かった分、夜はできるだけ一緒にいてあげたい。そんな気持ちになる人もいるでしょう(自分含めて!)。ただ飼い主の不在、在宅時のギャップが大きすぎることがストレスに繋がる原因になってしまう場合があります。

留守番があったり、離れるときもあるから、日ごろから適度な距離感を作り、それに慣らしておくことが結果的に犬のためになることもある。その距離感というのが一緒に寝ないという考えに繋がるのかもしれません。

色々なデメリットも考慮した上で、人にも犬にとっても問題がないのであれば一緒に寝るのは全然アリでしょう。

ビーは実は以前はもっと長い時間ベッドで一緒に寝ていました。でもいつからかベッドに全く上がって来なくなった。ひょっとして自分の寝相が悪いからか?!

さてさて皆さんは犬と一緒に寝る派?寝ない派?まだ悩んでいる方はご参考までに。

※このブログは2011年11月08日の記事を加筆修正して作成しています。